サマーリーグ/今シーズンの見どころ

サンダーはラスベガスで行われたサマーリーグで、4試合(DET/NOP/GSW/INP)を戦いました。
そのメンバーの中で最注目だったギディが初戦の開始早々に怪我をしてしまい、残り試合に出られなかったのは残念でしたが、残りの今ドラフト組のトレイ・マン、ジェレマイア、ウィギンスのプレーが見れたのは良かったです。

印象に残ったのは、ジェレマイアの3Pシュートとインサイドディフェンスが思ったよりもいいこと、ウィギンスのオフェンス能力全般が思ったよりも高いこと。2年目のマレドンが成長をみせてくれたことも好印象でした。

彼らが現ロスターのシェイ、ドート、べイズリーらと一緒にどのようにプレーできるのか。まずはローテーションに入るのが大事ですし、ギディやジェレマイアはスタメンの可能性もあります。1年間コンスタントに試合に出て、トレーニングを積み、チームに定着していって欲しいところです。



では今シーズンのサンダーの個人的なみどころをピックアップしていきたいと思います。

①3年目のべイズリー
昨シーズンは、ルーキーシーズンより着実に成績を伸ばしはしたものの、アウトサイドシュートの確率が低かったこと、オンボール時、オフェンスパターンに乏しかったことなどを含め、物足りなさが残りました。

しかし今ドラフトで強力な即戦力が入ってこなかったのは、べイズリーにとって幸運でした。もう1年スタメンで成長の機会を与えられるでしょう。このチャンスを掴んで、スタメンの座を不動のものにして欲しいところです。

昨シーズンはガードでプレーする時間帯もありましたが、なかなか上手くいっていませんでした。今シーズンは3ガード(シェイ、ドート、ギディ)が基本になると思うので、プレーメイクは彼らに任せ、べイズリーにはよりフィニッシュの制度に磨きをかけて欲しいです。

彼の良さはリム周りでの独特のステップやキックアウトパス、打点の高いレイアップが放てることです。今シーズンはアウトサイドシュートと共に、リム周りのプレーの精度を上げ、コンスタントにスコアをするべイズリーが見たいです。3年目のブレイクに期待です。


②ポクシェフスキー
213cmながらシュート、パス、ドリブルを器用にこなす選手ですが、彼の最大の魅力はその高身長から放たれる3Pシュートです。

ルーキーだった昨シーズンはオフェンス時にハンドラー役担うことが多かったですが、今シーズンはシューターに役割を限定して使って欲しいです。というより、ポク自身がボールを持った時にもっと積極的にキャッチ&シュートを狙って欲しいです。

サンダーのスペーシングバスケにおいて、シェイがドライブアタックした後のキックアウト先にポクを配置させておくのは面白いと思います。(実際昨シーズンも何度か見られました)
役割を限定し、それに集中させれば、ポクはもっと活躍できると思います。

フィジカルに加え、パス、ドリブルは向上させないとですが、逆に言えば天井も高いです。べイズリーの2年目と同様に多くのプレータイムを与え、たくさん経験を積んで欲しい、そんな2年目の選手です。


③エースのシェイ
今シーズンが始まる前にサンダーと5年172MのMAX契約を結んだシェイ。この契約が発表された時、とてもほっとしました。なぜなら彼は今回のドラフトでトレードアップのパッケージにされるのではないか、と噂されていたからです。

個人的にシェイのトレードは反対でした。3年目となった昨シーズンに平均23P/5R/6A、シュート成功率50/40/80以上と結果を残し、今後オールスターになるであろう選手だからです。

彼の良さはディフェンスも上手いこと。長い腕を使ったスチールやブロックはサンダーディフェンスに確実にプラスな選手です。その点は、2018年ドラフト組で同じくMAX契約を手にしたヤングやドンチッチとの比較の際に、シェイが優位に立てる点です。そんな選手が、今シーズンを含めてあと6年もサンダーで見れるのは非常に嬉しいことです。

シェイは昨シーズンアウトサイドシュートの効率を上げました。シュートパターンも豊富になり、スコアラーとしてより一段上手くなった印象です。今シーズンはそうした個人の成長と共に、リーダーとしてチームを引っ張る姿をたくさん見たいです。プレーに限らず、ベンチで若手に声をかけたり、ムードを高めたりして、献身的に貢献して欲しいです。これらはサンダーのチームカルチャーとして長く根付いているものです。

GMのサムプレスティは、これからシェイのチームでいくことを決めました。有望な若手からチームのリーダーに。大型契約を手にした4年目のカナディアンからは今シーズンも目が離せません。