サマーリーグ所感
みなさんこんにちは!Alex-Thunderです!
今回はルーキーたちの初顔見せになったサマーリーグについて感想を述べていきたいと思います!
▫ホルムグレン
サマーリーグ初戦のユタ戦でいきなり23P6Bとインパクトを与え、サンダーファンを歓喜の渦に、他チームファンを「再建が終わった」と言わしめました。
とにかくこの試合はシュートがよく入り、期待されていたリムプロテクトとともにチームに新たな武器がもたらされそうです。
また、トップからのドライブペネトレイトや味方のカットインにパスをさばくなど、オフェンスで大きな役割を与えられていました。ここの精度を上げることがビルドアップとともに、彼の課題になりそうです。
▫J-Dub(ジェイレンウィリアムズ)
サマーリーグの活躍で、彼がドラフト全体12位指名された理由を証明しました。ギディに次ぐセカンドハンドラーはもちろん、タイミングのいいカットイン、高い身体能力を活かした迫力のあるフィニッシュはサンダーファンをも驚かせました。
加えて、長い腕を活かしたオンボールディフェンスでもインパクト十分。攻守両面でチームに即プラスを計算できる選手と言えそうです。
プレスティは彼の指名の理由を「我々の練習プログラムにフィットすると思ったから」と述べました。これからの成長に大いに期待です。
▫ウスマン・ジェン
素材型の選手で、戦力になるのは数年先というドラフト前評価ながら、ニックスに11位指名され、サンダーがトレードで獲得した選手。
サマーリーグでは全体的にアウトサイドシュートに苦戦していましたが、随所に光るプレーを見せてくれました。
特に208cmの高身長ながら滑らかなドライブとフィニッシュをすでに持っていて、ディフェンスでも成長に期待したくなるような安定したプレーをしていました。
PFはチームの泣き所なので(べイズリーには悪いですが)彼が後々スターターに定着してウイングを強化して欲しいな、というのが正直なところです。
▫ギディ
2年目の選手ながら1年目での活躍を認められており、多くの視聴者から「サマーリーグに出る必要がない」と言われてましたが、その人たちは彼がまだ19歳ということを忘れています。多くのルーキーたちより若いのです。
やはりギディのプレーは見ている者を魅了するセンスがあります。セットプレーの最中に急に逆サイドにワンハンドスローで正確なパスを飛ばしたり、自らボールを運んできてポストプレーに持っていき、ディフェンスがよった瞬間にスキップパスを飛ばしたり。私は彼のプレーを見るのが好きです。
加えて気になったのが、フィジカルが強くなったように見えることです。ドライブインからファールをもらうプレーが多々ありました。逆にアウトサイドシュートが酷かったためスコアは伸びませんでしたが、今後のスコアリングに期待したくなる要素と言えます。
後はホルムグレンと画面越しからも伝わってくる良好な関係性でしょう。ギディはドラフト前からホルムグレンと一緒にプレーすることを望んでいたようで、それがかなって満足気でした。インタビューをいつもホルムグレンと2人で受け、先輩顔しているギディが頼もしく見えました。
▫契約延長(ドート、ケンリッチ)
ドートが5年87.5mil、ケンリッチが4年27.2milで契約延長。シェイの5年172milの契約延長に続きました。
これで2026年まで契約下にある選手が、
シェイ、ドート、ギディ、ジェン、ホルムグレン、J-dub、トレマン、ケンリッチ
の8選手となりました。しばらくはこのコアメンバーとともにプレイオフで戦えるチーム作っていくことになります。
ギディ、シェイ、J-dubがボールをハンドルし、ドートとケンリッチがハッスルでチームにエナジーをもたらし、トレマンとホルムグレンのアウトサイドシュート(加えてリムプロテクト)、ジェンの万能性
だんだん戦えるチームになってきていて、想像するのが楽しいです。早く新シーズンが始まって欲しいです!
What a draft night!!!
みなさんこんにちは!そしてお久しぶりです!Alex-Thunderです。日本時間6月24日(金)9:00よりNBA2022ドラフトが行われました!
以下がOKC Thunderの指名した選手です。
2位: Chet Holmgren (20/7ft/Gonzaga)
11位:Ousmane Dieng (18/6ft10in/NZ breakers)
12位:Jalen Wiliams(21/6ft6in/Santa Clara)
34位:Jaylin Wiliams(19/6ft10in/Arkansas)
◾︎Chet Holmgren (チェットホルムグレン)
今ドラフトのトッププロスペクト3人のうちの一人を2位指名権でゲット!
個人的にジャバリかチェットのどちらかが指名されればいいなと思っていて、マジックがバンケロを1位で指名したのでどっちも残っていました。
正直どちらの指名が良かったのかはシーズンが始まらないと分かりませんが、指名後のチェットの表情、OKCファンの反応、そして何よりプレスティが指名した、ということすべて含めてグッドな指名だったと思います!!
是非チェットにはOKCの守護神としてリムを守り、オフェンスではギディやシェイの多彩なアシストパスからフィニッシュして得点を重ねて欲しいです!
◾︎Ousmane Dieng(ウスマン ジェン)
元々ニックスに11位で指名されましたが、その後サンダーに23年の1巡目指名権3つとトレードで加わりました。
サンダーの現スタメンPFのべイズリーはやや力不足で、アップグレードが必要なポジションでした。個人的に目をつけていたソーハンが9位で指名されてしまったのは残念でしたが(トレードアップもなかった)、ジェンもなかなか魅力的なプロスペクトです。
まだまだ素材の選手ですが、フランス出身で昨シーズンオーストラリアリーグでプレーしたサンダー好みのインターナショナルな選手。
あとから分かったのですが、プレスティは彼を16歳の頃から注目していたのだとか!
サンダーでしっかりビルドアップし、彼の持ち味のガードスキル、ディフェンスをさらに伸ばし、足りないシュート力を身につけて欲しいです。
◾︎Jalen Wiliams(ジェイレン ウィリアムズ)
11位指名権に引き続いて指名したのはちょっと予想外のジェイレンでした。(この指名段階でAJグリフィンやデューレンが落ちてきていたからでしょう)
しかしC,PFと順に指名したサンダーのニーズから考えると、G/Fの指名は納得がいきます。
ジェイレンのドラフト前の"イメージ"は、完成度の高いガードスキルを持ったFでした。モックではちょっと前まで2巡目予想が多く、"掘り出し物"の印象でした。それが12位にジャンプアップということで驚きが大きいです。
ドラフト後の会見でサンダーフロントは彼のバックグラウンド(父親が空軍だった)とタフなマインドセットを評価していました。ドラフトコンバインのピックアップゲームで評価を落とす可能性もある中、2試合続けて出場するというタフネスを評価したようです。
余談ですが、サンダーはこのように選手の能力以上に1人の"人間"を評価してドラフトしていることがわかるいい例ですね!
彼には、心もとないバックアップポイントガードとしても、シェイやギディの横で第3ハンドラー兼シューターとしてもうまくフィットするでしょう。ドートとのポジション争いに注目です!
◾︎Jaylin Wiliams(ジェイリン ウィリアムズ)
正直彼が34位で名前を呼ばれた時、何かの間違いかと思いました。彼こそが"第2の"ウィリアムズ"ことジェイリンウィリアムズです。あまりにもジェイレンと名前が酷似しているため、現地でも話題になっているようです。(区別するためにニックネームが必要ですね)
彼のプレーをハイライトで確認したところ、ロビーのようなハンドオフからパスをさばき、自らはポップして3Pを狙うスタイルのようで、器用なビックマンという印象です。
彼のシュート力、ディフェンス力はシーズン始まって見て見ないと分かりませんが、チェット、JREに次ぐ3番手としてOKCに必要な選手になってもらいたいです!
以上サンダーのドラフト指名選手4名の紹介&所感でした!ドラフトでは毎年プレスティに驚かされてますが、今回も例外ではありませんでしたね!
個人的に11位指名権をトレードでゲットしたムーブは素晴らしかったと思います!あとはOKCには選手の育成を頑張って貰いましょう!
サマーリーグが楽しみだ!
では!
開幕2ヶ月で起きた変化
こんにちは!Alex-thunderです。今日サンダーはナゲッツ相手に108-94で勝利し、3連勝を達成しました。西のプレイオフ圏内のチーム相手に、常にリードを保っての勝利から、チームの成長を感じられます。
今回はそんなサンダーに起きた開幕2ヶ月後の変化について書いていこうと思います。
1 べイズリーのベンチ起用
昨年からサンダーのスターターとして出場を続けてきた彼ですが、ここ3試合続けてベンチ出場となりました。
スターターとして起用されていたこれまでは、ディフェンスで貢献していたものの、オフェンスで大きくチームの足を引っ張っていて、不満を言いたくなる内容でした。
シュート確率が低いのに加え、ドライブからのフィニッシュに工夫がなく、同じミスを繰り返していていました。平均得点も昨年比で大きく落としています。
結果、12月19日に行われたクリッパーズ戦でスタメンを外れベンチから出場すると、10P2R2Bを記録。続くグリズリーズ戦では10P7R4B、今日行われたナゲッツ戦では17P11R2Bと見違えるように良くなりました。
おそらく相手のスタータークラスの選手を相手にするより、ベンチメンバーを相手にする方が攻めやすいのでしょう。ここまではベンチ起用が上手くハマっています。
ダグノートはべイズリーのベンチ起用の可能性についてシーズン中に何度も議論してきたと言います。彼のポテンシャルを信じながらも、様々な可能性を探っている段階。ベンチ起用はその過程との事。是非ベンチユニットで活躍して、ステップアップして欲しいところ。
2 シェイとギディのプレー時間を被らないユニットを試し始める
今シーズンはシュートの確率を落とし、やや不調気味のエース、シェイ。ドライブしても囲まれてターンオーバーしたり、確率の悪い苦し紛れのステップバックスリーを打ったりするシーンが目立ちます。得点、アシスト共に昨シーズンより落ちています。
一方で今シーズンドラフト6位でサンダーに指名され、加入したギディは目覚しい活躍を披露。ドートやケンリッチのカッティング、ロビンソンアールのピックアンドロールを促し、シュートを次々に演出していきます。
ギディはここまで11P7R6Aを平均で記録。オールルーキーチームに選ばれる勢いです。
エースの不調とルーキーの活躍。なんらかの因果関係がありそうです。理由として一つ挙げられるのは、コンビプレーを得意にするギディと、スペーシングからドライブアタックを得意にするシェイの連携が噛み合っていないのではないかということ。シェイがボールを持った時、インサイドにスペースが少なかったり、チームメイトの動きが止まっているようにも見えます。
そこでダグノートはスターターは変えずとも、シェイのユニットとギディのユニットを作り、2人の同時に出場している時間を減らし始めました。シェイのユニットではシェイがメインハンドラーとなるので、ここまでの所彼もリズムを取りやすそうに見えます。今日のナゲッツ戦でもギディのいない時間で得点を稼いでいました。(シェイはトリプルダブルの活躍で勝利に貢献)
シェイとギディの共存はチームの大きな問題なので、同じユニットで出ている時間でもそれぞれの良さを出せるようにして欲しいですが、いろいろ試すのはいいことだと思います。ギディのアウトサイドシュートが向上するかも大きく関わりますね。
サンダーはここまで30試合を終えて、11勝19敗で西の13位。プレーインも狙える位置に着けています。一ファンとして願わくばトレードデットラインまでにペイサーズからサボニスをトレードで獲得するなどしてセンターを補強し、上位を狙って欲しいですが、プレスティはどう考えるでしょう。
サンダーはプレイオフを目指すのか
みなさんこんにちは!Alex-thunderです。
2021-22シーズン開幕から1ヶ月が経ちました。早いですね!
ところで、ここ最近のサンダーのゲームを見てるとちょっと不思議な気分になるんですよね。それは…
「タンクなの?プレーオフを目指してるの?どっち?」
です。ここまで6勝10敗のウエスト11位ながら、約20点のビハインドを逆転した試合が既に5試合。その中に対レイカーズの2勝も含まれます。
4連勝なんかもあったりして、1ファンからすると、
「今シーズンはプレーオフ出て欲しい!その戦力も十分にある!」
と思わせる戦いぶりです。それぐらい選手たちは諦めずにハードに戦っています。
しかし試合を見てると、あれ?やっぱり今シーズンもタンクなのかな、と感じさせる場面も散見されます。
1番わかりやすい例はポクシェフスキーの出場時間が長くて、デックのプレイタイムがほとんどないこと。2年目のポクはこれまで14.4分出場して4.4P 4.0R 1.3A FG34.9% 3P20.5%(11/22日現在)という酷いスタッツを残しています。
シュートを打てる場面で打たないし、ディフェンスでもかなり穴となっています。
まぁポクに関しては時間をかけて育成する必要があるので、試合に出すのは悪い判断ではないですが。どうしても彼が出場していると、タンクしてるのかなと感じてしまいます。
もう一つ気になることは、エースのシェイがスタッツを落としていることです。
ここまで20.5P 5.1R 4.4A FG40.1% 3P31.9% のスタッツはどの項目も昨シーズンより落ち込んでいます。特にシュート効率は目に見るより明らかに悪くなっていて、シーズン前にMax契約を果たし、オールスターを目指す選手には見えません。
試合を見ていてもタフショットが多く、打てる場面でもキッチアンドシュートより強引にドライブペネトレイトを試みているシーンが多々見受けられます。
昨シーズン50-40-80を達成した選手何が起きたのか。ただ単にスランプなのか、それともチームの方針(例えば試合を通して1on1スキルを高めることにフォーカスしているとか)なのか。そうであれば、今シーズンはやはりタンクということになりますが…
逆に開幕から評価を上げた選手もいます。ギディはもちろんのこと、ロビンソンアールも最近注目されはじめました。開幕前は、フェイバースとロビーに次ぐ第3センターぐらいの立ち位置でしたが、今では1番多くスターターとして出場しています。
そして思っていたよりもディフェンスで足をよく動かせられ、リバウンドに強く、オフェンスでもスクリーンと3Pで貢献しています。相手に応じた状況判断がよく出来ており、それが苦手なベイズリーやポクより成長しそうな匂いもします。
PGシェイ SGドート、SFギディ、PFべイズリー、Cロビンソンアール
これが現状のベストラインナップに見えます。
そしてここにべイズリーよりオフェンス面(特にシューティング)で貢献できるPFが加わればバランスのいい強いラインナップが出来上がります。
今まではべイズリーのオフェンス面での成長に期待していたのですが、(もちろん今後も期待していますが)、来年のドラフトで有望株を加える方がいいかもしれません。
幸い来年のドラフトはPFであり、シューティングに定評のある上位指名候補で、ジャバリ・スミス(現時点でのモックドラフト4位)とパトリック・ボルドウィンJr(同7位)がおり、ハイライトを見る限りべイズリーよりオフェンスに期待できそうです。
特にパトリック・ボルドウィンjrはKDのようなボディフレームをしていて、シュートフォームも綺麗で期待したくなります。現時点での指名順位的にも方針によっては手が届く範囲ですし。
そう、方針によっては。
プレスティは、今シーズンもタンクするつもりなのか。それとも今後もべイズリーでいくのか。はたまた今シーズンはプレイオフを狙いに行き、現メンバーに経験を積ませるのがベストとみているのか。
来年のドラフトの指名権はクリッパーズとサンズとピストンズ(トップ15プロテクト)がありますが、現状どれもトップ10にならなそうです。
ですがシクサーズに渡した指名権にトップ15プロテクトがかけてあるので、今シーズンサンダーがプレイオフを逃せばこの指名権はサンダーのものになります。そしてそれは今シーズンのタンク次第で順位が上がります。
プレスティは今頃どんなビジョンを描いているのか。
彼は2019年オフ、フランチャイズスターのウェストブルックを放出し、再建に舵を切った際に「再建には多くの痛みが伴うが、近道はしない」と言いました。
再建。それは現ロスターの成長と取捨選択、ドラフト戦略、勝てるカルチャーの構築を同時並行的に行っていく高度なゲームのようです。
再建3シーズン目を迎え、ロスターが揃い始めつつある現在、チームは「いつ勝負をかけるか」という岐路にいるように感じます。
目指すゴールは優勝のみ。プレスティはそのためのロスター15人を誰に定めるのか。
最後に現在のロスター ※()は2way契約
PG シェイ ジェローム マレドン
SG ドート トレ・マン (ウィギンス) (ワトソン)
SF ギディ ポクシェフスキー クレイチ
PF べイズリー ケンリッチ デック
C ロビンソンアール フェイバース ロビー
ムスカラ
反骨のべイズリー
みなさんこんにちは!Alex-thunderです。
今日はべイズリー特集。何かと批判されることの多いべイズリーですが、彼の長所、欠点、魅力はどんな所にあるのか。
◾︎べイズリーのプロフィール。
2019年ドラフト1巡目23位でサンダーが指名した選手で今シーズンが3年目の21歳。203cmの身体能力に優れたPF。長いウイングスパンを活かしたレイアップやブロックが持ち味。
プリストン高校卒業後、大学に進学せず、シューズメーカーのニューバランスとエンドーズメント契約を結んだ変わり種。ルーキーシーズンは、経歴が変わってる選手として注目されましたが、キャラクターもユニーク。明るく陽気な性格で、メディアのインタビューにもジョークで周囲をを和ませています。
また、彼は右利きながらセットシュートは左手で打ちます。これは幼少期にセットシュートが全く入らなくて、試しに左手で打ったら上手くいくようになったかららしい。(彼が右手ドライブや右手フィニッシュが得意なのは元々右利きのため)
◾︎べイズリーの過去3年のスタッツシート比較
【2019-2020】 18.5m/5.6P/4.0R/0.7A FG%39.4%/3P%34.8%
【2020-2021】31.2m/13.7P/7.2R/1.8A
FG%39.6%/3P%29.0%
【2021-2022】26.7m/11.1P/6.3R/1.4A FG%39.3%/3P%25.0% ※2021年11/6時点の8ゲーム
ルーキーシーズンはオーランドバブルでブレイクしたり、プレイオフでもローテーションに入ったりとまずまずのシーズンを過ごしました。
ミニッツも18.5分と、ルーキーとしてはまずまず。
2年目は前年スタメンPFを務めたガリナリの移籍に伴いスタメンに昇格。ミニッツ、ポイント、リバウンド、アシストと主要スタッツが軒並み上昇しました。が、FG%の確率の悪さは相変わらずで、3P%に限っては30%を割ってしまいました。
3年目の今期もFG%、3P%の低さは変わらず、ルーキーのギディの加入で主要スタッツも微減しています。(ミニッツの減少によるところも大きい)
しかし、スティール0.4→0.5→1.0、ブロック0.7→0.5→0.9とディフェンスのスタッツは上昇しており、ディフェンスは少しずつ良くなっています。体つきも一回り大きくなったように見え、ビルドアップもしっかりしているなという印象。
時折見せる大幅なステップやターンアラウンドを使ったペネトレイトからのレイアップ、ダンクシュートは今のサンダーに必要なオフェンススキルです。
今後はシュート精度を向上させ、継続的にいいプレーを続けられるようになれば、活躍の幅はもっと広がるはずです。
◾︎サンダーのドラフト戦略とべイズリー
2018-19年のオフシーズンはサンダーにとって大きな転換点となりました。ポールジョージとウエストブルックの放出で一気に再建に舵を切ったのです。そのジョージの電撃トレードの数日前にドラフトされたべイズリーは、ファーガソン(2017)、ディアロ(2018)らと同じように身体能力が高いアスリートタイプの選手でありました。
これはウエストブルック中心のトランジションオフェンス&スイッチディフェンスに対応するためのドラフト戦略であり、ウエストブルックにフィットする選手を指名していたのです。
しかしドラフトから数日後にウエストブルックが放出され、チームの戦術の方向性も大きく変化することになりました。2019-2020オフにトレードで加わったクリス・ポール、SGA、ガリナリは身体能力より、状況判断力やシュート力が秀でてるタイプの選手たち。彼らがチームの中心となったことは、トランジションオフェンスからハーフコートオフェンスによりフォーカスする戦術にシフトしたことを意味します。
2020年オフのドラフトでサンダーが指名した選手は、ポクシェフスキー(1巡目17位)、マレドン(全体32位)、クレイチ(37位)と、身体能力<シュート力、判断力重視になっているのが分かります。
続く2021年オフのドラフトではサンダーはギディ(1巡目6位)、トレ・マン(1巡目18位)、JRE(全体32位)、ウィギンス(全体55位)とその傾向はより顕著に。
べイズリーはこうした戦術の変化、ドラフト戦術の変化による選手構成の変化の影響を大きく受けていると言えるでしょう。
しかし、それでも僕が彼に期待する理由は、彼が身体能力に限らず、オールラウンド選手になれる潜在能力を垣間見せているからにほかなりません。特にドライブペネトレイトからのキックアウトパスやスキップパスがうまく、攻撃をクリエイトできる柔軟性を併せ持っていると感じさせます。
そこに彼が本来持つ身体能力がうまく合わされば、よりチームとして重要な役割を担うようになれると思います。
もちろん彼のFG%は酷いですが、ミスを恐れずにシュート、ドライブに行く姿勢は評価されるべきです。ミスを恐れてパスを出す味方を探すようになっていったファーガソンとは違うわけです。
この失敗の経験、バッシングの数々はまだ21歳の彼にとっては貴重な経験のはず。いずれこの経験を糧に、成長してくれることを期待しています。
反骨のべイズリー。トレードされるか生き残るか。彼にとって勝負である今シーズン、彼から目が離せません。
ここ最近のサンダーあれこれ
みなさんこんにちは!Alex-Thunderです。
始まりましたね!NBAの2021-2022シーズンが、そしてサンダーのシーズンが!
ということで最近のサンダーがどうなっているのか、個人的な見解を述べていきたいと思います。
開幕から7試合を闘って1勝6負のサンダー。とはいってもタンクシーズンなので勝敗はあまり気にしても意味が無いです。むしろ順調に負けているな〜という感じ。はい。
しかし、試合を見ていると、やっぱり面白い。特にホーム開幕戦となった3試合目のシクサーズ戦は敗れはしたものの、シェイの復調、ルーキーのギディの活躍があり、新しいサンダーの幕開けを感じさせました。
ギディはルーキーながら、そしてまだ19歳ながら目を見張る活躍を続けています。シクサーズ戦で19P8R7A、勝利した5戦目のレイカーズ戦で18P10Aのダブルダブル(NBA史上3番目の若さで10アシスト達成)と、その活躍は早くもROTY候補に挙げられるほど。
彼はサンダーがこれまで必要としていた、サイズがあってウイングにもなれるガードで、シェイとの相性も良さそう。
加えてパスセンスが抜群に優れていて、ここまで5.9アシストをアベレージ。試合中に何度も鋭いキックアウトパス、ピックからゴール下への合わせのパスを味方に供給していて、それでいて自らペネトレイトしてレイアップやフローターも決めています。
彼にボールが渡ると「次にどんなプレーを見せてくれるんだろう」とワクワクさせられます。恐るべき19歳。
次にエースのシェイ。開幕2試合は不調で、「あれ?らしくないなぁ」という感じでしたが3試合目から復調してここまで22.9Pをアベレージしています。
特にステップバックならぬ「サイドステップ」スリーが好調で、勝利したレイカーズ戦の第3クォーター終了時にブザービートで決めたスリーポイントは素晴らしいハイライトプレーでした。
若干今シーズンはリム付近でのレイアップフィニッシュに苦戦してますが、彼ならアジャストしてくれるはず。今後はもっとギディとの連携も深めて、ヤングバックコートコンビとしてリーグを盛り上げていって欲しいです。(彼自身も契約延長したことですし、オールスターを狙っているはず)
一方やや不安なのがべイズリー。個人的に今シーズン1番期待していた選手なのですが、ここまで平均10.7P、3Pパーセンテージが21.6%と大苦戦。試合を見ていても入るシュートと入らないシュート(エアボールが多い!)がはっきり分かれていて、不安定なのが明らかです。
個人的な彼のシーズン前からの注目点として、「左手フィニッシュのレイアップができるようになるかどうか」を挙げていたのですが、まだぎこちないし、ほとんどが右ドライブからの右手フィニッシュに偏ったままです。
今後の課題として、3Pシュートの確率に加えて左手フィニッシュができるようになる(トライする)必要があります。
PFポジションはチームの天井を左右する重要なポジションだと考えているため、何とか頑張って欲しいところ。プレーの幅を広げてくれ!ベイズ!
余談としてサンダーは彼に4年目のチームオプションを行使しました。これで今シーズン中のトレードの可能性は減ったのは彼にとって朗報。
オプションを行使されなかった19年ドラフト組のロビーと比べ、チームは彼に期待しています。ファーガソンルートにはならないで欲しい…
そしてもう1人の注目選手であり、ベイスリーとポジションを争うPFである2年目のポクシェフスキー。彼もまた3Pパーセンテージが26.3%とシュートが不安定。
彼はベイスリーと違ってプレーの幅だけ見ればエリート。たまにKDのようなトップからの3Pを鮮やかに決める時もあります。が、全体的に見てプレーの精度がまだまだ。
ただ、彼もまだ19歳。ギディが年齢の割に成熟しすぎているせいで比べてしまいがちですが、まだまだこれから伸びしろがたくさん残っているし、時間もあります。ゆっくり経験を積んで成長していって欲しいです。彼は長い目で見ていきましょう。
最後にドート。22歳ながらリーグでも屈指のディフェンダーは今シーズンも健在。シクサーズ戦の第3クォーターで見せたコルクマズ相手の2連続スチールはチームだけでなく見ている人全てを熱くさせるものがありました。
既にミッチェル(ジャズ)、カリー(ウォリアーズ)など各チームのエースとマッチアップして、苦しめているのはさすがの一言です。
今シーズンここまでのサンダー全体のディフェンスはあまりよくありませんが、今後強固なディフェンスを築いていくには彼のパッションが不可欠。これからもチームにエナジーを与えるゴートゥーガイとして支えていって欲しいです。
再建シーズンでもここまで楽しく試合を見れるのも、再建が順調に進んでいる証。
思えばシーズン前のドラフトで、サンダーが6位指名権でギディを指名した時は「いつまでタンクするんだ」と批判されました。
しかし、周りの批判をよそに、ここまではサンダーのGMサム・プレスティの構想通りにチームが作られていっています。今シーズンタンクして、来シーズンのドラフトで有望なビックマンを指名できればチームの再建は加速しそうです。
今シーズンはまだ始まったばかりで、様々なアップダウンがあるかと思いますが、個人的にはタンクシーズンですし、勝敗云々ではなく、若手の成長を楽しみに気軽に試合を観戦していきたいです。
プレシーズン初戦vsホーネッツ
みなさんこんにちは!Alex-Thunderです。
今回は、日本時間の10月5日(火)に行われたOKCのプレシーズンマッチ初戦、対SHA戦についての感想を書いていこうと思います。
◾︎スタメン
PGシェイ SGドート SFギディ PFべイズリー Cロビー
スタメンはだいたい予想通り。Cポジションはロビーが入りました。注目はサマーリーグのほとんどを怪我で欠場していたギディ。
ちなみにサンダーの新アリーナ、paycom center での初めての試合です。
前半 OKC-CHA
Q1 18-34 Q2 27-33
45-67
Q1はスタメンではホーネッツに負けてませんでしたが、セカンドユニットになって点差を離されました。特にギディと交代で入ったポクのターンオーバーが良くなかった…
Q2はギディが存在感を見せ、オフェンスリバウンドからバスカンレイアップを決めれば、トランジションからドライブペネトレイトし、左手で決めたレイアップもありました。
その他はドートの3Pシュートがいい所で決まり点差を詰めますがホーネッツのオフェンスを止められません。
後半 OKC-CHA
Q3 26-24 Q4 26-22
TOT 97-113
後半はシェイ、ドート、べイズリー、ロビーは出ませんでしたが、残ったギディがオフェンスで素晴らしい存在感を発揮します。ピックからペネトレイトしてからのキックアウトパスをマレドン通してアシストすれば、決まりはしなかったもののムスカラとのピックアンドロールから素晴らしいパスが2本。自分でのフィニッシュも効率がよく、3Pシュートを2/4で決めるなどトータルでチームハイの18得点をあげる活躍でした。
その他はQ4で出場したルーキーのウィギンスがシュートをよく決め、12得点の活躍。また、ポール・ワトソンや、ママディ・ディアキテなど、初めて見る選手が多く出てきて、開幕ロスター生き残りをかけた戦いも見ものです。
総じて見ると、期待していた3年目のべイズリーが0得点と不発で残念でした。プレーもあまり精細がありませんでした。
彼を含め、ロビー、ジェロームは契約の問題があるので、今シーズンの活躍が非常に重要になってきます。オプションを行使すれば4年目もルーキー契約ですが、それらの選択も含め、取捨選択が行われていくはずです。(去年は3年目のディアロがシーズン中にトレードに出されましたしね)
あとはMax契約を結んだシェイですが、今日はターンオーバーや、アイソレーションでボールを止めてしまう所が悪い方向に出ていました。まだプレシーズンマッチ初戦なので、今後はギディとの連携も含めて、調整していって欲しいです。
最後にキャンプロスターの紹介
PG シェイ マレドン トレマン ロブエドワーズ
SG ドート ジェローム ワトソン ウィギンス
SF ギディ ポク デック クレイチ
PF べイズリー ケンリッチ ディアキテ DJウィルソン
C ロビー ロビンソンアール ムスカラ フェイバース